失われたものへオマージュ (2014.03.11 Tue.)

三年前のあの時間に合わせて法然院の鐘の音が。黙祷。忘れない。思いを寄せ続ける。あのとき受け取った友人知人からの暖かい心。いただいたものは誰かに返したい。

よりによって今日と言う日に、見事な山桜の枝が切り詰められる現場を目の当たりにした。住まいの北側。それはそれは立派な山桜の木。通るたび、この山桜には力をもらっていた。あまりのことに庭師さんにお声をかける。樹齢は200百年近くあるそうだ。ここに家が建ち並ぶずっと前からあった山桜。後からやってきた人間にこの樹を切る権利があるのだろうか。庭師さんも、切るのは忍びなかったという。切り口に手当てはするけれど、桜は切ってしまうと必ず衰えてしまうと。

もうすぐ花を咲かせるはずだった山桜の枝。失われてしまった山桜の枝。あの見事な風景はもう見られない。春はそこまで来ているのに… あの立派な姿を忘れないためにここに記します。

2014年4月5日追記:山桜、ちゃんと咲きました。枝をかなりの数切られたって花を咲かせることはわかっていたけれど、それでも何というか感慨深い。私の勝手な感傷かもしれないですけど… 拾ってきた枝も水に挿しておいたらちゃんと開いた。固い蕾だったのに。植物の力ってすごい!でもやはり心なしか元気がないように見えるのも、私の勝手な思い込みだろうか…