カタプラーナ(2019.01.09 Wed.)

寒い!こんな日はお鍋に限る。と言うわけで今宵は「カタプラーナ」の登場。カタプラーナ/Cataplanaは、ポルトガル最南部アルガルヴェ地方(Algarve/女子サッカーの「アルガルヴェ杯」が行われるところ!)の伝統的な調理器具。私が使用しているのは、友人がポルトガルから持ち帰ったカタプラーナを見本に、日本で2005年に特注したもの。ある日友人が作ってくれたカタプラーナ料理をご馳走になり、なんて素晴らしいの!とすぐに欲しくなり検索するも結構なお値段。ポルトガルでも以前は銅を打ち出して作られていたようですが、当時の段階で輸入販売されているものは工業製品となっており、その値段とクオリティがしっくりこない。それならどこかで作ってもらっちゃえ!とインターネットで見つけ、制作を依頼したのは「甲野製作所」さん。なんのツテもなかったのですが、お問い合わせをしてみたところ快いご返事をいただき、友人から借り受けたカタプラーナをお送りして、作ってもらったのが写真のもの。使い始めてから一度微調整をしていただき、今に至る。すこぶるよくできたお鍋です。

今宵は白身魚の「イトヨリ」をメインに、玉ねぎ、白菜、赤ピーマンの野菜類。オリーブオイルをひいた鍋に、野菜、魚、野菜の順に入れ、塩漬けケイパーや干しえび(出汁的アイテム)、叩いたニンニク、ローリエ、を加え、白ワインの代わりに日本酒を少し入れ、直火にかける。するとあっという間に出来上がる。しかも無水に近いので素材の味が引き立ってまことに美味。私はいつもその日にある材料や入手できるアイテムで適当に。そんなに神経質にならなくても毎回美味しく出来上がる。これぞカタプラーナマジック!