思いがけなく市中泊(2021.01.22 Fri.)

トラブル発生で急遽下水道工事。少なくとも一昼夜トイレが使用不可に。お昼間だけならご近所さんにお借りして凌げるけれど、夜間もとなると事情が変わり、ホテルにエスケープすることに。日中は美術館をハシゴして心に栄養を。京セラ美術館のコレクションルーム冬季展と国立近代美術館の「分離派建築会100年 建築は芸術か?」を見る。後者は特に必見!とても面白かった。深く熱く、理想に向かって邁進していく青年たち。彼らが今の時代にタイムスリップしたらどう感じるだろうか。この街をどんな風に眺めるだろうか。大きなため息が聞こえてきそうである。

京都に越して来て以来、当たり前だけれどホテルに泊まったことはない。東京へ出たときに利用していたホテルを選択。寝具との相性がよい故。エレベーターホールに飾られた古材(ホテルの前身の建物所縁)を使った木彫作品に目が留まる。割り当てられた最上階の作品は「放れ馬」。フェラーリの跳ね馬をふと思い出し、小さな奇遇に思わずニンマリ。トラブルが運んで来た、思いがけないショートショートトリップだったけれど、とても有意義なものになった。「人間万事塞翁が馬」あっ、これも馬だね!(笑)