茶湯と邦楽(2023.06.12 Mon.)

お江戸に2泊3日。茶の湯文化学会の大会と見学会(護国寺)に参加し、国立劇場小ホールで友人の晴れの舞台に声援を送り、再び護国寺を参詣し松平不昧公などのお墓を訪ねる。今年の大会の会場は学習院大学。初めて潜入する。翌日の護国寺も長く東京に暮らしながら初めて訪問。唯一国立劇場だけでは何度か訪れている。昨年はお膝元の京都で開催されながら参加が叶わなかった大会。護国寺の見学会にも大いに惹かれて参加を決意。その後に友人の舞台がちょうどその日程と重なっていることが判り、狂喜乱舞。中身のぐっと濃い滞在となりました。護国寺の見学会では高橋箒庵の戦略とプロデュースに唸り「茶禅一味を、ばさっ」というご説明の方のフレーズに、なるほどと膝を打つ。東京から京都に移ってのちの東京での学びには、これまでにはない収穫が大いにありました。今までは部分部分で存在していたものが、ひとつの流れとして捉えられるようになったとでも言いましょうか。若い時にもっと勉強しておけばよかったと思うことが度々ですが、今だからこそ胸に響くことも、理解できることもあり、幾つになっても好奇心さえあれば学びの場は用意されている、としみじみと思う次第であります。がんばれ、自分(笑)

友人の舞台は「第十六回 人間国宝の会」(以下カタログ参照)

・一調一管 龍虎 笛(龍)人間国宝・藤舎名生 太鼓(虎)藤舎成光
・新内 蘭蝶 お宮の口説 三味線/人間国宝・新内仲三郎 
  浄瑠璃/新内多賀太夫 三味線/新内勝志壽 上調子/鶴賀㐂代三郎
・義太夫 新版歌祭文 野崎村の段 浄瑠璃/人間国宝 竹本駒之助 三味線/鶴澤参寿々 
  ツレ/鶴澤弥々 大地祐子 阿部理絵子 設楽徳子
・琉球舞踊 稲真積(んにぃまづぃん) 立方/人間国宝 志田房子 
  歌・三線/比喜康春 中村逸夫 箏/宮城秀子 笛/入嵩西論

・手締め 一般社団法人法人江戸消防記念会第四區頭中 お囃子/堅田新十郎 社中

普段あまり縁のない邦楽を、友人のおかげで親しみ大いに楽しむ。着物が縁で知り合った友人たちと、ツレの一人として義太夫に登壇した友に拍手を送ることができたのも一入。その友人を囲み、終演後に愉快なひとときを過ごせたこともよかった。一足遅れて飲み会の場に現れた友人の顔が、元に戻っていたのがとても印象的。そりゃぁ緊張するよね。でもその緊張の中で見事な舞台。あっぱれでした!!