松尾大社へ (2014.04.26 Sat.)

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鳥羽の藤を見に行こうと思っていたのに、気がつくと松尾大社に(笑)お酒好きとしては一度は詣でないといけないと思っていた松尾大社。お参りできて安堵。これでこれからも美味しいお酒にはことかかないでしょう!(後でわかったことですが、近くに梅宮大社(旧称梅宮神社)というのがあり、こちらの方が古いお酒の神様だとか。こちらにも詣でることに致しましょう!)

「松尾様」の名は、漫画「夏子の酒」で知った。お酒の神様である松尾様が女性の神様ということもこの「夏子の酒」で知ったのだった。しかし、松尾大社に祀られていたのは、男神(大山咋神 おおやまぐいのかみ)と女神(市杵島姫命 いちきしまひめのみこと)でした。

辞書などで調べると、大山咋神は日枝神社と松尾神社の祭神で古事記では大年神(おおとしのかみ)と、天知迦流美豆比売(あめちかるみづひめ)の間の子とされる。名前には“山の所有者”という意味があるそうだ。市杵島姫命は航海の女神。天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の誓(うけい/古代の占いの一つ)のとき素戔嗚尊の剣から生まれた宗像三女神の一。のち、弁才天と同一視される。とある。それにしても神々の相関関係が難しくてややこしくて、覚えられなーい。古事記と日本書紀で名前が違ったり生まれた順番が違ったり、というのもお手上げです(^^;

とにもかくにも元々は酒造とは関係のない神様がなぜ酒造りの神様になったのか。松尾大社のサイトを参照するとこういうことらしい。

・太古の昔よりこの地方一帯に住んでいた住民が松尾山の山霊を頂上に近い大杉谷の上部の磐座(いわくら)に祀って、生活の守護神として尊崇
・五・六世紀の頃、秦の始皇帝の子孫と称する(近年の歴史研究では朝鮮新羅の豪族とされている)秦氏の大集団が、朝廷の招きによってこの地方に来住すると、その首長は松尾山の神を同族の総氏神とした
・秦一族は酒造を特技としていた。そのため室町時代末期以降、松尾大社が「日本第一酒造神」と仰がれるようになった

男神と女神とあって蔵人がお祀りしているお酒の神様「松尾様」が女性なのは、蔵人が以前は男性ばかりだったから?(笑)

松尾大社から鈴虫寺に立ち寄り桂川添いを歩いて嵐山へ。行きは北野白梅町から嵐電で帷子ノ辻まで。そこからバスで松尾大社まで。帰りは京都バスで河原町三条へ。お気に入りのトスカーナ料理店「OSTERIA IL CANTO DEL MAGGIO」へ。大満足のショートトリップ。

脇勧請:鳥居の下に下がる榊の小枝を束ねたもの。この形は鳥居の原始形式を示すもの。榊の数は12(閏年は13)あり、月々の農作物の出来具合を占った太古の風俗をそのままに伝えていると言われている