中国茶会@大山崎山荘美術館 (2012.05.12 Sat.)

友人に誘われ足を運ぶ。美術館は天王山の中腹に位置し、大正から昭和初期にかけて実業家・加賀正太郎によって建築された本館と、安藤忠雄設計による新館(1995年竣工)とで構成される。

こちらでの中国茶会は今回で20回目とのこと。その回数にちなみ今日(12日)10州、明日(13日)10州、両日併せて20州。個性あるお茶を楽しむスタンプラリー。美味しいお茶で巡る中国の旅。普段は未公開のお茶室二ヶ所でも茶席の設え(この二つは要予約)。

お茶室のひとつ彩月庵では、唐の陸羽によって著された書物「茶経」に出てくる古い形の喫茶を再現。抹茶に塩を入れて点てずに混ぜたものが供された。団茶の変わりに日本の抹茶を用いているし、茶経にも詳しいレシピは書かれていないそうで、再現と言っても当時とはだいぶ様子が異なると思うけれど、供されたお茶を媒介にフルにイマジネーションを働かせ、当時の古いお茶を想像する時間は非常に楽しいものだった。橡木茶屋出されたお菓子「豆板」。素朴な美味しさでした。