ORTA SAN GIULIO 三日目 (2012.10.04 Thu.)

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朝方雨。曇りときどき晴れ。今日はPetenascoという町まで歩く。地図に遊歩道の案内があった。途中から道がぐぐっと細くなり、本当にここが遊歩道!?と心細くなったけれど、ちゃんと案内板が立っていたので勇気を出して歩を進める。すると前からキノコ採りのご様子のおじいさん。小さな犬を見なかったかい?と。(ふむ、犬連れということはもしかしてトリフかしら。)こちらには来ませんでしたよと答えると、どこへ行っちゃったのかなと犬の名前を呼びながら戻っていった。しばらくして犬登場。無事見つかってよかったよかった。

おじいさんが歩いて来たということは道がちゃんと繋がっているのでしょう。ほっとして前進。しばらく歩くと少し道幅が広くなった。ほっ。両脇には結構色んなキノコが生えている。この中に食べられるものはあるのだろうか?

町が見えてきて後少しと思いながらなかなか町に辿り着かない。でも諦めずに前進。前から女性二人連れ。こちらも安堵。おそらくお二人も安堵。道はちゃんと繋がっている証拠がまたひとつ。そうこうする内にかなり広い道に出て橋が表れた。橋の右向こうには古い風情のある石橋。車が通れるように拡張して新しく橋を架けたのだろう。左前方には鉄橋。なかなか見応えがある風景。ほどなくして少し賑やかな場所に出た。まずはお昼ごはん場所を探さなくては。湖畔に向かって歩いて行くと、Dolphins Barの看板。矢印に向かって進むと、ありました!他にはなさそうだからここに入る。お昼時、近所の人たちで結構賑わっている。今日のランチメニューからやぎはアラビアータ、私はアマトリチャーナ。パスタはペンネと決まっていた。白ワインを1/4。パスタもワインもなかなか美味しい!カッフェを頼んでお勘定。お店を切り盛りする女性が、すきっとした色気のある素敵な方で、お勘定のときにちんぎれやさんで買い求めた小さながま口を目ざとく褒めてくれた。お目が高い!外に出て歩き出そうとしたときには、左へ行くときれいな散歩道よ、知ってる!?と声をかけてくれて、行ってみますと答えるとウィンクして送ってくれた。この仕草がまたかっこいい。男性客がいやに多いと思ったらみんなこの女性目当てだな、さては(笑)しばらく湖畔の道を歩き、本当にきれいな眺め、途中からは残念ながら車の道を歩いて戻る。何度見ても飽きないオルタ湖の静かな美しさ。今日は違う角度から見られて楽しかった。

ホテルに戻り、さて二度目のリストランテ。今日はテーブルについてからアペリティーヴォを。フランチャコルタをお願いするとき軽くジャブを打ち(笑)今日は初日とは少し違った展開で始まる。ワインも初日は自分で選んでしまったけれど、今夜はソムリエに委ねて。うんうん、今日はぐんとイイ感じではないだろうか。ソムリエとの会話も弾む。お料理もセコンドのお肉まで。ワインがとても良くて心から愉快。そのせいかお料理も進む。しかし申し訳ないことにパスタもセコンドも完食できず。その度にカメリエーレたちが生パスタはお腹でふくれるから無理はないだの、あれこれ気を使ってくれる(笑)お料理については、私たちには量が多いという基本的な問題と、もう少し一皿の中に緩急というか、景色というか、そういうものもがあったらなぁと。お皿の中のひとつひとつを食べるとそれぞれに美味しいのに、主役がたくさんで打ち消し合ってしまうのが少し残念というか。ともかく、全体としては和やかでたいへん楽しい時間だった。再訪してよかった。

San Giulioでの滞在も今夜が最後。のんびり静かで気持ちのいい時間を過ごすことがでた。感謝しつつ眠りにつく。