Paviaへ (2012.10.05 Fri.)

晴れ。ぐっと涼しくなる。ホテルのスタッフに駅まで送ってもらい、10時39分の列車に乗ろうとしたらこれはバスだった。列車だけどバス、というのはイタリアではよくある話し。TRENITALIAのサイトで検索した折、記載を見逃したようだ。今はバスなのか列車なのか時刻表に表示されるようになったので有り難い。しかし見逃していたら何にもならないね(笑)とにもかくにもORTA-MIASINOからNOVARA, MILANOと経由してPAVIA到着。何度も訪れた勝手知ったる街。しかし今回は今までとは違うホテル。二ツ星だったホテルが改装されて三ツ星になったので、そこにしてみる。駅からホテル、そして街中が近くていいのですよ、パヴァーアは。

ホテルは、狭いけれど、清潔でまずまず。荷物を置いて、馴染みの街へ出てみると、四年ぶりの街はなんだか違う。とにかく人が多い。お店も増えている。でも何というか前はもっと落ち着いた、もう少し高級感漂う街だったように思う。なにかが違う。この「違い」を漠然と考えながら、広場に出てビールを飲む。あっ、アンジェロシェフに電話をしなくちゃ。

アンジェロシェフはCibovagandoという本に載っていたのが縁で通うようになった、Il Cignoという、ほどよくエレガントでとても美味しいお店のオーナーシェフだった。2004年の初回訪問ですっかり仲良くなり、それから毎年旅の終りに訪れていた。それが2008年で最後になった。シェフがお店を閉めてしまったから。再開を心待ちにしていたけれど、イタリア経済の低迷など幾つかの理由で叶わず、私たちがパヴィーアを訪れる理由もなくなってしまった。それでもずっとメールのやり取りは続いて、3.11のときは心から心配をしてくれ、まことに心温まる文面のメールが届き感激した。そして今年四年ぶりの再会となった。再開場所はシェフたちの引っ越し先。そこを訪れるために久しぶりにパヴィーアに宿を取った。パヴィーアに着いたこと。明日予定通り訪問する由、待ち合わせ場所と時間を決める。懐かしいシェフの声。うきうきした気持ちで晩ご飯。しかしこの晩ご飯が、何とまぁ、どういうこと!?というお料理。シェフに話したいことがまた増えて、ますます明日が楽しみになる(笑)

+つづく+